2021年12月2日木曜日

一番衝撃だったこと

18歳まで毒親のもとで育った私。

数々の信じられない経験をしてきましたが、

その中でも一番衝撃だった出来事。

それは、私が10代の頃に痴漢被害を

受けたときのことでした。


どこにでもあるようなジーンズ、

どこにでもあるようなTシャツ。

ごく普通の格好をして、バイト帰りに

電車で帰宅していました。


いつもより混んでいる車内。

疲れた身を壁に預けるように、

隅の方で下を向いて立っていました。


すると、なぜか後ろから、

ズボンを超えてパンツの中へ手を入れてくる

男の人が。


幸い、

周囲の人が現行犯で捕まえてくださり、

そこまでの被害で済みましたが、

とても怖い経験でした。


警察の事情聴取等もあり、

当時、まだ謎の義務感に囚われていた私は

一人暮らしをして自立していたにも関わらず

母親に報告の電話をしてしまいました。


その頃はまだ、母親に期待していたのです。

怖かったね、大丈夫?

一言そう言ってほしかった。


でも、母親から返ってきた言葉は…


そんな時間にそんな格好して帰るから。

だから言ったじゃない。


でした。

心配も共感も一切ない、

傷ついた私を突き放すには

十分な言葉でした。



遅い時間に帰ること、

Tシャツとジーンズで外へ出ること。

一度も注意をされたことはありません。


その日を堺に、母親へ期待することは

一切なくなりました。


傷ついても、苦しくても、

自分一人で歩いていく。


ある意味、覚悟を決めさせてくれた

そんな出来事でした。


このように毒親は、子どもの気持ちには

一切寄り添うことができません。


子どもの気持ちより、

自分の気持が大切なのです。


きっとこの言葉を発したことに

後悔する日も、謝る日もないのでしょう。



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